2025年11月のセミナーはジグザグ登壇「これからの越境EC成功への鍵」(登壇者:木村寿人氏)
一般社団法人日本越境EC協会は11月、今年上場した業界注目企業のジグザグにお越しいただき、「これからの越境EC成功の鍵」について明らかにしてもらいました。世界経済の不確実性が高まる中、日本企業にとって海外市場への展開は喫緊の課題となっています。特に、度重なる「トランプ関税」の影や、国内市場の縮小という現実を前に、越境ECは「やるか、やらないか」ではなく、「いつやるか」という段階に入っています。
国内EC事業者の越境EC支援と海外ユーザー向け購入代行サービスを展開する株式会社ジグザグの木村寿人氏が提唱する「2025年の越境EC成功への鍵」について、最新の市場動向と具体的な解決策を交えて深く掘り下げていきます。

日本の未来を左右する「越境EC」の重要性
まず、日本が越境ECに注力すべき根本的な理由から見ていきましょう。
1. 避けられない国内市場の縮小
日本の生産年齢人口は2050年までに3000万人も減少し、若者人口は現在の半分以下にまで落ち込むと予測されています。これにより、国内の経済活動を支え、消費の中心である生産年齢人口が大幅に減少します。PwCの調査レポートによれば、日本のGDP順位は現在の4位から2050年には8位まで後退し、先進国経済が相対的に小さくなり、新興国が台頭するトレンドが予測されています。ビジネスの持続性を考えると、海外市場への進出は避けて通れない道なのです。
2. 訪日インバウンドと越境ECの密接な関係
コロナ禍を経て、訪日外国人観光客は急速に回復し、2024年には累計3600万人を突破。政府は2030年までに6000万人、消費額15兆円を目標としており、この巨大な市場は越境ECにとって非常に大きなチャンスです
注目すべきは、訪日経験が越境ECの利用を促進するというデータです。観光庁の調査では、訪日観光がきっかけで越境ECを利用した人が約4割に上り、特に中国ではほぼ4割と高い数値を示しています。また、JETROの調査では、「ホンモノが欲しい」「ニセモノではないから」といった理由で公式サイトをあえて選ぶ傾向が強く、訪日経験を通じて日本製品の「本物志向」が越境ECへと繋がっていることが分かります。
つまり、訪日外国人観光客の増加は、単なる観光収入だけでなく、帰国後の越境EC需要を大きく喚起するトリガーとなっているのです。
訪日外国人旅行者の「旅マエ・旅ナカ・旅アト」を捉える
訪日外国人の購買行動は、「旅マエ(渡航前)」「旅ナカ(渡航中)」「旅アト(帰国後)」の3つのフェーズで大きく異なります。これらのフェーズごとの課題と解決策を理解することが、成功の鍵となります。
1. 旅マエの重要性と情報収集チャネル
訪日旅行者の約8割は、旅行日数や形態に関わらず「旅マエ」に旅程をほぼ決定しています。しかし、多くの店舗では「訪日外国人に来てもらいたいが、日本人向けの対策との違いが分からず、何をすべきか分からない」という課題を抱えています。
ここで重要なのが「インバウンドナビ」のような店舗誘導最適化サービスです。訪日外国人の情報収集において、Googleマップはほぼマストの検討材料となっています。中国を除く隣接国ではGoogleの検索エンジンのシェアが高く、Googleマップは旅行系アプリで最もダウンロードされ、220か国以上(74言語)に対応している「万国共通の地図アプリ」だからです。
Googleマップで特に重視されるのは、レビューの数・評価(アメリカ83%)」「写真情報(韓国80%)」「サービス説明・価格(韓国78%)」であり、これらの情報を多言語で充実させることが、旅マエの集客に直結します。
2. 旅ナカの課題と「手ぶら観光」ニーズ
旅ナカでは、「荷物問題」が顕在化します。「サイズが大きい」「重量が重い」「持ち帰るために再梱包が必要」といった理由から、購入を控える訪日外国人が少なくありません。
この課題を解決するのが、「手ぶら観光海外配送サービス『旅ナカクリック』」です。店舗で気に入った商品をECサイトを通じて購入してもらい、直接海外の自宅へ配送することで、荷物の心配なく買い物を楽しんでもらえます。通常は海外からのみ起動するWorldShopping BIZの機能を国内から起動できる仕組みで、店舗側の新たな負担なく「手ぶら観光」需要に対応できます。
3. 旅アトの越境EC需要
帰国後も、日本のECサイトでの購買意欲は継続します。訪日経験者はそうでない者に比べて日本のECサイトでお買い物をする割合が1.5倍も高く、公式サイトで商品情報を探す傾向が強いことが分かっています。
このように、訪日外国人旅行者の「旅マエ・旅ナカ・旅アト」全ての段階で、越境ECへの導線を確保し、ユーザーフレンドリーな体験を提供することが成功の鍵となります。

越境ECの「リアルな壁」を打ち破るWorldShopping BIZの力
多くの日本企業が越境ECの重要性を理解しつつも、実行に移せないのは、多岐にわたる「リアルな壁」が存在するからです
- 言語の壁: 多言語での問い合わせ対応、商品説明、カスタマーサポート。
- 決済の壁: 各国の多様な決済手段への対応、不正決済のリスク。
- 物流の壁: 商品確認、再梱包、輸出入書類(インボイス)作成、海外送料明示、輸出国別のリーガルチェック、配送保証。
- 運用の壁: 個人情報保護(GDPRなど)、禁制品の把握、システム投資。
- ユーザー体験の壁: 日本特有の「かな入力フォーム」「全角必須」「日本以外の選択肢がない」といった入力フォームの課題。
これら全ての工程を自社で対応するには、多大な手間とコスト、専門知識が必要です。
そこで登場するのが、最短1日、たった1行のタグを国内ECサイトに入れるだけで越境EC対応を可能にするWorldShopping BIZです。

WorldShopping BIZは、ショップ様とジグザグ社の国内取引だけで海外対応を完結させる画期的なサービスです。モノが売れたらジグザグ社へ送るだけで、残りの面倒な海外対応は全てジグザグ社が引き受けます。
WorldShopping BIZが解決する「リアルな壁」
- 豊富な決済手段と不正決済防止機能(特許取得済):
VISA、Mastercard、UnionPay、Alipayなど多種多様な決済手段に対応し、約1億3300万円相当の不正決済を未然に防止する仕組みを特許技術で実現しています。 - 多言語CS対応と自動言語切り替え:
日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語に対応したカスタマーサポートをジグザグ社が全て行い、海外ユーザーのブラウザ言語設定に応じて自動で切り替わるため、ショップ側での言語対応は不要です。 - 包括的な海外配送サービス:
商品確認、再梱包、インボイス作成、海外送料明示、輸出国別のリーガルチェック、配送事故による商品破損の配送保証まで、全てジグザグ社が対応します。EMS、DHL、FedExなど最適な配送手段で届け、禁制品の調査も行います。 - Googleビジネスプロフィール強化と口コミ促進:
Googleビジネスプロフィールを多言語(英語)対応させ、キーワード検索順位を計測(国際特許出願中)し、インバウンド需要を可視化します。さらに、QRコードを通じて訪日外国人が簡単に口コミを作成・投稿できるツールや、AIを活用した多言語投稿代行サービスを提供し、集客力を高めます。 - サイテーション登録によるMEO対策:
YEXTサイテーション登録ツールにより、Googleマップだけでなく、yelp、Tripadvisorなど国内外30媒体以上の主要サイトに店舗情報を自動連携・掲載し、MEO(マップエンジン最適化)効果を最大化します。実際にYEXTを導入したグループは、ウェブサイト、経路案内、電話の流入数が110%以上増加しています。
WorldShopping BIZは初期費用3万3000円(税込)、月額5500円(税込)という低コストで導入可能であり、追加費用や手数料は一切かかりません。

最新データから見る越境ECトレンド
最後に、ジグザグ社が提供する越境ECウェブインバウンド白書2025の最新データから、具体的な市場トレンドを見ていきましょう。
1. 購入国と利用言語の動向(2025年9月〜11月データ)
直近の売上上位国はアメリカが引き続き高く、次いで香港、台湾が順位を上げています。韓国も中国を抜いて上位に入っています。利用言語では英語、中国語(繁体字・簡体字)が中心です。
2. 人気のIP商材
- TCG(トレーディングカードゲーム): Flesh and Blood TCGが単独で全体の4%を占め、カードゲーム市場の強さを示しています。
- キャラクターグッズ: ちいかわが実質的なIP1位で圧倒的な商品展開。サンリオ、ディズニーも安定した人気です。
- 音楽・アニメ系IP: BanG Dream!が億超えを記録。ONE PIECEやリコリス・リコイルなどの多様なアニメIPも人気です。
- VTuber関連: にじさんじ、ホロライブがTOP20圏内に入り、新しいIP市場として確立、今後の成長が期待されます。
- ポケモン: 717SKUという幅広い商品展開で安定した売上を誇り、世代を超えた人気を証明しています。
3. 売上上位カテゴリ
ファッションが62.99%と圧倒的に多く、次いでアニメ&トイズ(11.12%)、ミュージック&ビデオ(6.36%)となっています。具体的な商品としては、CD/music、T-shirt/cotton/unisex、Stuffed animal/polyester/no batteryなどが上位を占めています。
これらのデータは、越境ECでターゲットとすべき国や言語、売れる商材のヒントを与えてくれます。
まとめ:今こそ越境ECへ一歩を踏み出そう
日本の人口減少と経済の停滞は避けられない現実であり、世界経済の不確実性が増す中で、越境ECはビジネスの持続と成長に不可欠な戦略です。特に、訪日外国人観光客の増加は、越境ECにとって非常に大きなビジネスチャンスをもたらします。
越境EC成功の鍵は、最新の市場動向を把握し、自社サイトを海外ユーザーにとって使いやすい形に越境EC対応することです。しかし、そこには多岐にわたる「リアルな壁」が存在します。
WorldShopping BIZは、この「リアルな壁」を最短で解決し、越境ECを可能にするソリューションです。
- 簡単導入: たった1行のJSタグでサービス開始。
- 手間なし: 煩雑な海外対応は全てジグザグ社が代行。
- 効果的: インバウンド集客から購入、リピートまでを一気通貫でサポート。
- データ活用: 越境ECで蓄積されるデータは、次の戦略立案に不可欠です。
まずは月平均売上100万円を目指し、WorldShopping BIZのようなサービスを活用して、越境ECへの一歩を踏み出してみませんか?世界中の人々へ、日本の素晴らしい商品を届けるチャンスが今、目の前に広がっています。


