年頭所感(執筆:JACCA代表理事 恩蔵優)
1月7日追記:年初から様々なことが起こり、皆様の心身の平穏と健康をお祈りするばかりでございます。個人で出来ることは限られますが、被災地へ物資支援をさせていただいております。
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2024年新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
当協会の代表理事を務める恩蔵でございます。
2023年3月に国内EC市場の発展を支援・牽引するJECCICAとは独立する形で、越境EC専門の当協会JACCAを設立しました。
初年度の活動は、毎月登壇者をお呼びして越境ECに関する様々なセミナーを開催し、H.Pに訪れてくださる方々のためにコラムを定期的に掲載しコンテンツ充実を図り、発足間もないこともあり協会自体の知名度をあげていくためにPR活動を推進したり。設立した3月と年末には総会を開き、100人規模で賛同者が集まってくださり、様々なビジネスマッチングが取り行われました。
夏には、中国の深圳市越境EC協会から招待を頂き、第六回世界EC貿易博覧会へ日本を代表する協会として訪中してきました。
越境ECに関わる世界をよりクリアにし、進むべき道を整える。出来ないを出来るにし、日本の産業を拡大させ、散らばる情報のナレッジセンターになるべくして立ち上げたJACCAも今年3月で1年になります。
年頭所感的なことを申しますと、2023年8月の経産省公開資料によると、2022年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、22.7兆円、BtoB-EC規模は420.2兆円で、物販分野の成長率は5.37%。
またEC化率は、BtoCで9.13%、BtoBで37.5%と成長傾向ですが、バブル崩壊以降、個人消費と小売市場は横ばいといった側面もあります。
かたや、世界の平均EC化率は19.3%。年平均EC成長率は16.3%。2026年には1,181兆円規模になるとの推測も出ています。
中国・米国が圧倒的に規模を牽引してるとはいえ世界平均との差をみても、越境ECの世界は期待しかありません。日本から海外向けの規模は4兆円を超えます。日本は世界EC規模ランキングで、中国・米国・イギリスに続く第4位です。
また、今年は再度セキュリティの年になると個人的に感じています。
国内セキュリティ協会等の団体機関が幾度にも渡りアラートを警告し、Google/Gmailに代表される世界的な民間各社も対策を発表しています。売上をあげる営業戦略だけでなく、顧客と企業の安全安心の根幹となるセキュリティ・脆弱性対策も万全に行いながらECを拡大していくことがより求められてくると思います。
JACCAの理念でもある、越境ECの世界をよりクリーンにし、日本企業へのチャンスと活性化へ貢献することに邁進しますので、今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
本年が皆様にとっても素晴らしい一年となりますことを。
※本コラムの数値資料は、経産省発表資料を基に当協会で独自に作成し、2023年の年末総会にて恩蔵が冒頭挨拶時に投影したものです
JACCAとJECCICAの共同セミナー 「JACCA&JECCICA新年恒例!Eコマース大予測 2025年EC業界どうなる?超過激な衝撃編」
2024年もいろんな予測が当たったのですが、2025年はさらに混迷する1年になると思われます。
このため、国内ECと越境ECが今までどうだったかと今後どうなるかを、ECデータ分析に定評のある本谷知彦氏とECやオムニチャネルの業界の最前線の現場で業務を行っている川連一豊氏が、お話いたします。