年頭所感2025(執筆:JACCA代表理事 恩蔵優)
2025年新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
一般社団法人 日本越境EC協会(JACCA)の代表理事を務める恩蔵 優でございます。
当協会は、国内EC市場の発展を支援・牽引するJECCICAとは独立する形で、市場の期待を受けながら越境EC専門の一般社団法人として2023年3月に設立しました。
設立以来、一度も欠かすことなく、毎月様々な分野の方をお呼びする登壇セミナー及び懇親会を開催し、協会がきっかけになり沢山のビジネスのご縁が生まれていることに喜びを感じています。また国内だけでなく、海外の企業や団体からの問い合わせも増え、日本の窓口になってくないかというリクエストや、マッチングのオファーが多く来るようになりました。
越境は“日本から世界・世界から日本”の双方なので、今年は海外→日本の支援もしていけたらと思っております。
2024年9月発表の経産省データによると(今年は例年より1ヶ月ほど遅れての発表になりましたね)、2023年の日本国内のBtoC-EC市場規模は、24.8兆円、BtoB-EC規模は465兆円。物販・サービス・デジタルの3分野合計の年平均EC成長率は9.7%。EC化率はBtoCで9.38%、BtoBで40.0%と成長傾向ですが、バブル崩壊以降、個人消費と小売市場は横ばいといった側面もあります。
かたや、世界の平均EC化率は19.4%でEC成長率は16.3%。2026年には成長率が120%を超える見込みと、EC小売総額が900兆円規模になるとの最新の推測(JETROによる)もあり、越境ECの世界は期待しかありません。日本から海外向けの越境EC市場規模はおそらく4兆円を超えます。
年頭所感的なことを申しますと、2025年は中国はもちろんのこと、アジアへの越境ECがとても熱いと思います。アメリカ・欧州は引き続きAmazonが主要マーケットですが、中国や東南アジア・中南米は自国エリアのプラットフォームが主軸です。
当協会のセミナーでもアジア進出における会は毎回立ち見が出るほどの人気。当協会をきっかけにした新サービスのローンチや、自社EC構築と共にプラットフォームへの出展の仕方等、相談が止まない現状から、肌感としてもアジア人気は加速度的です。当協会は中国・アジアに強い理事やパートナーが沢山いますのでご相談の際はお力になれるかと思います。
JACCAの理念は「越境ECの世界をよりクリーンにし、企業へのチャンスと活性化へ中立公正の立ち位置として貢献する」こと。引き続き邁進していきたいと思いますので今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
本年が皆様にとっても素晴らしい一年となりますことを。