2025年9月のセミナーは急遽変更!「湖南省越境電子商務協会」が来日し、交流会を開催。日本企業が中国企業と出会える機会を提供
一般社団法人日本越境EC協会(JACCA)は9月18日、9月度のセミナーを開催しました!今回は急遽中国・湖南省越境電子商務協会が来日し、日本企業との交流の場を設けました。急遽、従来のセミナー内容から交流会に変更する流れになりましたが、会場は大盛況!次回海外から企業を呼んで交流会を実施するとき、日本企業は要チェックですよ。
まず冒頭にJACCAの恩蔵優代表理事が、JACCAの設立背景や活動内容について紹介しました。

設立の背景:海外市場への挑戦を「中立公正な立場」で支援
協会の理念は「正しい知識を持って海外企業との取引を広げたい企業を、中立公正な立場で支援すること」。その実現のため、情報発信やネットワーキングの機会として、毎月イベントやセミナーを継続的に開催しています。
JACCAの概要と5つの設立目的
代表理事の恩蔵氏から、協会の具体的な活動目的が紹介されました。
【協会概要】
- 名称:一般社団法人日本越境EC協会(通称:JACCA)
- 設立:2023年3月3日
【5つの設立目的】
- 日本の越境EC分野の健全な発展と拡大への貢献
中立公正な立場から業界全体の成長を促進します。 - 双方向(輸出入)のノウハウ提供
日本から海外へ、また海外から日本へのビジネスに必要な知識や情報を提供します。 - 輸出入におけるトラブル解決と情報共有
過去10年~15年で多発している各国の規制や物流に関するトラブルをクリアにするため、最新の情報を発信し、ノウハウを共有します。 - 企業間のビジネスマッチング機会の創出
セミナー参加企業同士が連携し、「こんなことをやりたい」というアイデアを実現できるようなマッチングの場を提供します。 - 日本と世界の連携強化
日本と世界(特に中国)をより身近にし、モノ・コト・ヒトの繋がりを通じて新たな可能性を追求します。

活発な活動内容:毎月のセミナー開催で知識と交流の場を提供
JACCAの最大の特徴は、設立翌月の2023年4月から毎月欠かさずセミナーを開催している点です。これは日本の同様の団体の中でも珍しく、その活発な活動は新聞社などのメディアからも高く評価されています。
セミナーは主に2部構成で実施されています。
- 第1部:著名な専門家を招いての講演会
- 第2部:食事やお酒を交えた懇親会
これにより、参加者は最新の知識を得るだけでなく、会員同士の深い交流を育むことができます。
現在、協会はゴールドパートナー企業や、設立から約2年間で130社を超えた会員企業に支えられています。
今後もJACCAは、日本企業のグローバルな挑戦を力強くサポートするハブとして、その活動を拡大していきます。

世界ブランド「Anker」も名を連ねる300社の企業群
続いて、湖南省越境電子商務協会の余芳代表理事が来日した人を1人1人紹介!3PL事業者や大手電子機器メーカーが参加しました。
会の冒頭、通訳を介して協会の概要が紹介されました。
「私たちの協会には、湖南省の企業を中心に約300社が会員として参加しています」と。

中でも特筆すべきは、創設メンバーに世界的に有名な「Anker」がいることです。
「世界中に知られるAnkerは、実はこの湖南省で生まれました。創業者は、我々の協会の初代会長でもあるのです」

この紹介に、日本人参加者からは「Ankerですか!」「ケーブルなどをよく見かけます。湖南省の企業だったとは!」など驚きの声が上がりました。会場では、同協会の創設メンバーであるAnker社の製品が記念品として贈呈され、和やかな雰囲気に包まれました。

さらに続いて、、、
国際的な知的財産ビジネスを手がける企業代表
「私たちは2015年に設立し、中国企業の海外進出における知的財産(商標・特許登録)や、権利侵害に関する訴訟などをサポートしています。これまで3万社以上の中国企業を支援してきましたが、その中には日本市場でビジネスを展開している企業も少なくありません。今回は日本の専門家の皆様と交流できることを大変嬉しく思います。ぜひ、私たちの故郷である湖南省にもいらしてください」
日中の物流を手がける企業代表
「私たちの会社は、日本と中国を結ぶ物流サービスを提供しています。今回の来日を機に、協会の『日本オフィス』を正式に立ち上げました。今後は日本の皆様と、人材交流やコンサルティングといった分野で協力関係を築いていきたいと考えています。日本にもビジネスパートナーがおりますので、より深い交流ができることを期待しています」
協会の監事役を務める弁護士
「私は協会の監事役を務めています。所属する法律事務所は中国全土、そして海外にも拠点を持つ総合事務所です。越境ビジネスにおける法的なサポートを通じて、皆様のお役に立てればと思います」などの紹介が続きました。

紹介後には、素敵な記念を祝して、JACCAの代表理事の恩蔵と湖南省越境電子商務協会の余芳代表理事が握手。これからの中国でのビジネス展開など、明るい未来を期待せざるを得ない会合になりました。

交流会では、ビジネス、中国進出、日本進出の話も聞かれる
その後の食事を招いた交流会では、実に事業の発展につながる話を多く聞くことができました。湖南省越境電子商務協会からは「日本進出をするとき、コンサルティング会社やメディア、広告代理店などを紹介してほしい」「貴社の取り扱い商品が気になる」などの声が聞かれました。実際の現地中国の景気や、今人気な商品、今後需要が高くなりそうな商品など、ビジネスの発展につながる情報を得ることができました。

今回の来日は、日中ビジネスにおける新たなパートナーシップの幕開けを告げるものとなりました。湖南省越境電子商務協会は、日本企業に対して「ぜひ私たちの仲間になってほしい。そして、湖南省や深圳にぜひ来てください」と、両手を広げて歓迎の意を示しています。
成長の限界を打ち破り、新たな市場へ挑戦したい日本企業にとって、湖南省ひいては中国はまさにビジネスの新大陸となる可能性を秘めています。JACCAは引き続き日本企業の海外進出を支援していきます!
