海外からの輸入について(執筆:JACCA 服部 愛子)
こんにちは。事務局長の服部愛子です。
私は仕事がら、海外からの輸入に携わる事が多いです。
日本って、事業をやるにあたっては自由にできる、って印象ありますけど、実はわりと規制が厳しかったり、規制はされてないけど手続きが煩雑過ぎたり、実際は何でも簡単に輸入できるわけではありません。
雑貨や玩具、衣類などは、わりと簡単に輸入できますが、例えば衛生用品や化粧品、食品や飲料などは、かなり厳しく制限されたり、規制していないと言いながら実質的には規制しているのと同じだったりします。
今回は、最近よくある化粧品や食品、飲料、それと衛生用品の輸入について、簡単な説明をしようと思います。
この4種類の品目は、海外の場合はFDAまたはそれに準ずる組織が事前に1品目ごとに申請を受けて認可しているのですが、日本の場合は認可や、いわゆるライセンスを発行しているわけではありません。
例えば化粧品であれば、企業あるいは団体が地方自治体に化粧品製造業の申請を行い、認可を受ける事で、それで輸入ができる、という形になっています。つまり日本では、輸入は製造しているのと同じ、という解釈がされています。
食品や飲料などは厚生労働省の検疫を受けなければ輸入できませんし、その申請にも、誰でもいつでも申請できるわけではありません。
特に、肉製品や野菜、果物などは厳格な検疫が行われます。
輸入する商品は、当然ながら日本の規制に準拠している必要があります。パッケージや包装には、製品名、原材料、栄養成分、使用方法、注意事項などが記載されていなければなりません。
これら殆どは、日本での輸入通関の際に税関から書類の提示などを求められます。その際に税関から聞かれるのは、どの省庁の、どの担当官からOKをもらったのか?という事。名前が言えなければOKをもらっていないという事で、税関に留め置かれてしまう事になります。
詳しい知識が必要な場合は、是非、当協会にご相談ください。