深圳出張レポート-深圳市越境EC協会の大会に出席(執筆:JACCA専務理事 出口 允博)
こんにちは。出口允博です。
この度、深圳市越境EC協会からご招待を頂き、第六回世界EC貿易博覧会、前夜祭にも参加してきましたので、レポートいたします。
深圳市越境EC協会は中国語での正式名称は、深圳市跨境电子商务协会(日本語で言うと、深圳市越境電子商務協会)といいます。
中国で5A級(最高位)の協会で、中国全土でもおそらく上位20団体に入る、巨大な組織となってます。
その深圳越境EC協会は、年に2回ほど、大きな大会をやります。
今回は、一般社団法人深圳市越境EC協会日本支部のご厚意により、日本の越境ECの団体や協会との、日本と中国との円滑で健全な発展のために、深圳市に訪問する事になりました。
ちなみに当協会の川連専務理事は、今回はジャパンEコマースコンサルタント協会(JECCICA)の会長として出席です。
深圳市越境EC協会に訪問
協会のエントランスです。ここで待っていると、王会長が自ら出迎えて下さいました。
ちなみに私は2016年から何度も訪れていますが、毎回場所が変わっているような…急激に大きくなっているんだなぁという感じですね。
そして、深圳越境EC協会のスタートから今までの実績を、王会長からご説明いただきました。
その後、双方の協会が連携していく事を話し合い、がっちり握手です。
今後、双方の協会で交流を深め、日本と中国の越境ECの発展のため、尽力していきます、という、日本で言うところの業務提携のような形式を、中国では戦略協議って言うそうです。
大会前夜晩餐会
そしてその後は大会前晩餐会です。各国の越境ECに関係する代表者がスピーチする中、日本を代表して当協会の川連専務理事がJECCICA会長としてスピーチです。各国の方々は単純に挨拶を述べられる中、川連専務理事は周到に準備されたプレゼン資料を投影してのスピーチ。
特に数字を出してのスピーチは、会場の全員から大変興味を持って頂きました。
JECCICA川連会長のスピーチ
スピーチの内容は、主に中国、アメリカ、日本との越境EC経済規模が2013年の想定と比較して、2倍のスピードで伸びている、という事です。
例えば日本と中国との越境EC規模で言うと、2012年の実績数値は、日本から中国が約1200億円、中国から日本が約5億円でした。この時に2020年の予測数値が出されているわけですが、その数値は、日本から中国が約9400億円、中国から日本が約54億円という予測でした。
ところが2022年に発表された2021年度の実績数値は、日本から中国へは約1兆9500億円、中国から日本へは340億円です。予測の倍以上のスピードで伸びている、という説明でした。
詳しい数値の内容は、以前に川連専務理事がコラムに書いてますので、そちらをご覧頂くのが良いと思います。
JECCICA川連会長が、プロジェクターに投影して数字を見せて話し出した途端、全員が注目!!
中国のビジネスマンは、数字で表現する事が大好きです。説得力あるからでしょうね。
そのおかげもあって、晩餐会後には色々な方々から話しかけられます。
どのお話も、具体的な商談になりそうです。是非ビジネスとして広げていきたいですね。
世界EC貿易博覧会
博覧会は深圳の中心地、福田区という場所の中心地にあるコンベンションセンターで行われました。ちなみに大都市深圳市のど真ん中にコンベンションセンターがあるなんて…って驚かれる方が多いのですが、昔は大都市じゃなかったんですよ。
意外と思われる方がいらっしゃるかも知れません。来賓、特にVIPには、中東アラブ諸国からの方々が多かったです。
VIP全員が壇上に上がってご挨拶です。
JECCICA川連会長も壇上に居ます。
楽天運営セミナーの開催
大会開会式の翌日、今回の出張の第二のイベントとなる、楽天出店・運営セミナーです。
楽天運営といえば、日本ECサービスさん、という事で、日本ECサービスの清水社長が登壇してのセミナー開催です。
開催場所は、深圳市龙华区という所にある、深圳越境オンライングループさんのご厚意で会場をお借りしました。
冒頭で、JECCICA川連会長が日本でのEC業界についての話をしまして、日本市場への進出を目指す方々が真剣そのもので聞いていらっしゃいました。
日本ECサービス清水社長のセミナーです。楽天出店を目指す中国企業からは、かなり具体的な…主に広告に関する質問が多く出てました。
しかし未だ楽天へ、どうやって出店するのか方法を知らない方々も多くいらっしゃっていて、今後は当協会からも、こういった内容についても講演していきたいと思います。
今回、私は3年半ぶりの深圳訪問でした。新型コロナ感染症のためロックダウンした事もありましたが、やはり発展スピードがめちゃ早い!という印象です。3年半前とは街並みはさほど変わらなくても、ビジネスの規模、考え方、進め方は全然違う。すごく進歩していると感じます。
いよいよ中国からも団体旅行が8月10日に解禁されました。これから中国人旅行客が大勢、日本に来ます。いよいよです。
なんといっても越境ECの分野では最大の相手国。盛り上げていきたいと思います。
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